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内定辞退を防ぐには?求職者の「入社したい」を下げない5つのポイント

2026/09/14

「せっかく内定を出したのに、辞退されてしまった……」

書類選考や面接を重ね、ようやく採用したい人が決まった。それなのに内定を出した後で辞退の連絡が来ると、

「内定後のフォローが足りなかった?」
「もっと会社の魅力を伝えればよかった?」

と考える採用担当者もいるのではないでしょうか。

しかし、内定辞退を防ぐために大切なのは、内定を出した後だけではありません。

求職者は、応募してから面接、内定までの間も、

「本当にこの会社で働きたいか」

を考え続けています。

そのため企業側ができることは、

「応募から内定までの間に、求職者の疑問や不安を減らし、入社を判断するために必要な情報をきちんと伝えること」

です。

今回は、内定辞退を減らすために企業ができる5つのポイントを紹介します。

① 選考を必要以上に長引かせない

求職者は、自社だけに応募しているとは限りません。

複数の企業へ応募し、同時に選考が進んでいることもあります。

例えば、

A社:応募から1週間で内定
B社:応募から3週間たっても最終面接前

だった場合、B社の結果を待たずにA社への入社を決める人がいても不思議ではありません。

もちろん、採用を急ぐあまり十分な選考ができなくなっては本末転倒です。

ただ、

・応募後の連絡まで何日かかっている?
・面接日を必要以上に先にしていない?
・面接後の社内判断に時間がかかっていない?
・本当にその面接回数が必要?

といった点は、一度見直してみてもよいでしょう。

「自社では普通のスピード」が、求職者にとっても普通とは限りません。

② 面接を「質問するだけの時間」にしない

面接では、

「これまでどんな仕事をしてきましたか?」
「なぜ当社を志望しましたか?」
「あなたの強みは?」

など、企業側から求職者へ質問する時間が多くなります。

しかし、面接は企業が応募者を選ぶだけの場ではありません。

求職者にとっても、

「この会社に入社するか」

を判断する大切な時間です。

そのため、面接では求職者から情報を得るだけでなく、

「実際にはこんな仕事をします」
「最初はこの仕事から覚えてもらいます」
「この部署では○人が働いています」
「1日の仕事はこんな流れです」

など、働く姿がイメージできる情報も伝えましょう。

面接が終わったときに、

「応募したときより、この会社のことが分かった」

と思ってもらえることが理想です。

③ 入社を判断するための情報を、選考中に伝える

求職者が内定をもらったとき、最終的に考えるのは、

「この会社に入社して大丈夫だろうか?」

ということです。

そこで初めて仕事内容や職場について詳しく調べ始め、不安が大きくなるケースも考えられます。

だからこそ、内定を出す前から、

・具体的な仕事内容
・給与や休日などの条件
・職場の雰囲気
・一緒に働く人
・教育や研修
・入社後の仕事の流れ

など、判断に必要な情報をできるだけ伝えておくことが大切です。

ここで意識したいのは、「良いところだけを伝える」ことではありません。

例えば、

「繁忙期は残業が増える」
「最初は覚えることが多い」
「屋外での作業もある」

など、仕事の大変な部分も含めて説明する。

それを理解したうえで「この会社で働きたい」と思ってもらえれば、入社後のミスマッチを減らすことにもつながります。

④ 「質問はありますか?」ではなく「迷っていることはありますか?」

面接の最後によくあるのが、

「何か質問はありますか?」

という一言です。

すると求職者から、

「特にありません」

と言われ、そのまま面接が終わることもあります。

ここで、少し質問を変えてみます。

「入社を考えるうえで、気になっていることや迷っていることはありますか?」

すると、

「実際の残業時間が気になっています」

「未経験なので、仕事についていけるか不安です」

「通勤時間が少し気になっています」

など、求職者が入社を迷っている理由が出てくるかもしれません。

企業側がその不安を知ることができれば、説明できることもあります。

特に内定を出したいと思っている求職者なら、

「こちらは採用したいと思っている。でも、本人は何を迷っているのだろう?」

という視点を持ってみるとよいでしょう。

求職者の不安を想像するだけでなく、本人に聞いてみる。

これは、次の面接からでもできる内定辞退対策です。

⑤ 辞退されたら「どこで志望度が下がった?」を考える

どれだけ対策をしても、内定辞退を完全になくすことは難しいでしょう。

他社への入社を決めた、家庭の事情が変わった、転職自体をやめたなど、企業側では防げない理由もあります。

ただ、内定辞退が続いているなら、

「今回は縁がなかった」

だけで終わらせるのは少しもったいないかもしれません。

例えば、求職者の気持ちはこんなふうに変化していた可能性があります。

応募時 ★★★★★
↓
一次面接後 ★★★★☆
↓
二次面接後 ★★★☆☆
↓
内定時 ★★☆☆☆
↓
辞退

企業に「辞退します」と連絡が来たのは最後です。

でも、求職者が迷い始めたのは二次面接だったかもしれません。

つまり、

求職者は、辞退の連絡をするより前から、すでに『この会社に入るか迷っていた』可能性があるということです。

辞退が発生したら、

・どの面接後だった?
・選考に何日かかった?
・面接ではどんな質問が出た?
・内定を伝えたときの反応は?
・辞退理由は何だった?

などを記録してみましょう。

何件か蓄積すると、

「選考期間が長い人の辞退が多い」

「この職種だけ辞退が多い」

「最終面接後に辞退されることが多い」

といった傾向が見つかる可能性があります。

そこまで分かれば、次に改善する場所も見えてきます。

内定辞退対策は「引き留めること」ではない

内定辞退を防ぐというと、

「内定者に頻繁に連絡する」
「会社の魅力をもっとアピールする」

といった方法を考えがちです。

しかし、求職者がすでに「この会社には入らない」と考えている段階で、無理に引き留めても根本的な解決にはなりません。

大切なのは、求職者が入社を決めるまでに、

「聞いていなかった」
「分からない」
「思っていたのと違う」

をできるだけ減らすことです。

そして、

「仕事内容も条件も理解した。それでもここで働きたい」

と思ってもらうこと。

内定辞退を防ぐことだけでなく、入社後のミスマッチを防ぐという意味でも重要です。

まとめ|「入社したい」を下げない採用を

内定辞退を防ぐために企業ができることは、内定を出した後のフォローだけではありません。

① 選考を必要以上に長引かせない
② 面接を質問するだけの時間にしない
③ 入社判断に必要な情報を選考中に伝える
④ 「迷っていることはありますか?」と聞く
⑤ 辞退されたら、どこで志望度が下がったかを振り返る

特に一度試してほしいのが、

「何か質問はありますか?」

だけで面接を終わらせず、

「入社を考えるうえで、気になっていることや迷っていることはありますか?」

と聞いてみることです。

求職者が何を不安に感じているのかが分かれば、企業側も必要な情報を伝えられます。

内定辞退が起きてから引き留めるのではなく、応募から内定までの間に「ここで働きたい」という気持ちを下げない。

それが、内定辞退を減らすための一つの考え方です。

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