
転職活動で、まず準備することになるのが履歴書です。
いざ書き始めると、「学歴はどこから書く?」「職歴はどこまで詳しく書く?」「手書きじゃないとダメ?」など、意外と迷うポイントが多いものです。
最近では、手書きだけでなく、パソコンやスマートフォンを使って履歴書を作成する人も増えています。
今回は、履歴書を書くときの基本ルールから、各項目の書き方、デジタルで作成する場合の考え方まで、記入例を交えて分かりやすく紹介します。
目次
まず押さえたい履歴書の基本ルール
履歴書で大切なのは、「正確で、読みやすいこと」です。
まずは次の基本を押さえておきましょう。
・誤字・脱字に注意する
・西暦または和暦のどちらかに統一する
・学校名、会社名、資格名は正式名称で書く
・学歴や職歴は正確に記載する
・読みやすい文字サイズやレイアウトを意識する
企業から履歴書の形式や提出方法について指定がある場合は、その指示を優先します。
今どきの履歴書は手書き?パソコン?スマホ?
以前は市販の履歴書に手書きする方法が一般的でしたが、現在はパソコンで作成したり、スマートフォンの履歴書作成アプリやWebサービスを利用したりする方法もあります。
必要事項を入力するだけで履歴書の形式に整えられるサービスもあり、スマートフォンだけで作成からPDF保存までできるものもあります。
企業から作成方法を指定されていなければ、手書き・パソコン・スマートフォンのどれを選ぶかよりも、内容が正確で読みやすいかどうかを意識しましょう。
「手書きじゃないと不利?」実際にあった転職事例
福井ジョブチャンネルが実際に話を聞いた60代の看護師の方にも、こんな経験がありました。
転職活動でパソコンを使って履歴書を作成したものの、「病院や施設では、手書きではない履歴書は印象が悪いのでは?」と心配していたそうです。
ところが面接では逆に、パソコンで履歴書を作成できることを好意的に受け取られ、パソコンも使えることを評価されたとのこと。その後、実際に採用されています。
もちろん、これは一つの事例であり、すべての採用担当者が同じ評価をするとは限りません。
ただ、「手書きではない=不利」とは一概にいえない実例の一つです。
作成方法を必要以上に心配するより、応募先から指定がある場合はそれに従い、指定がなければ自分が正確で読みやすい履歴書を作れる方法を選びましょう。
履歴書の項目別|正しい書き方

1.日付・氏名・連絡先
日付は作成日ではなく、企業へ提出する日を記載するのが基本です。
郵送なら投函日、メールや応募フォームなら送信日を目安にします。
住所は都道府県から記載し、電話番号とメールアドレスは企業からの連絡を確認しやすいものを使用しましょう。
転職活動では、現在勤務している会社のメールアドレスではなく、個人のメールアドレスを使用します。
2.証明写真
一般的な履歴書では、縦4cm×横3cm程度の証明写真を使用します。
撮影から3か月以内を目安に、現在の自分と大きく印象が異ならない写真を選びましょう。
服装や髪型を整え、清潔感のある印象を意識します。
デジタル履歴書の場合も、スナップ写真の切り抜きや過度に加工した写真は避けましょう。
3.学歴
学歴は、学校名や学部・学科名を省略せず、正式名称で記載します。
転職用の履歴書では、高校卒業から記載するケースが一般的です。
【記入例】
2020年3月 福井県立○○高等学校 卒業
2020年4月 ○○大学 ○○学部 ○○学科 入学
2024年3月 ○○大学 ○○学部 ○○学科 卒業
「高校」ではなく「高等学校」とするなど、正式名称を確認して記入しましょう。
4.職歴
職歴は、勤務した会社を時系列で記載します。
会社名は「(株)」などと省略せず、「株式会社○○」のように正式名称で書きます。
【記入例】
2024年4月 株式会社○○ 入社
営業部に配属 法人営業を担当
2026年7月 一身上の都合により退職
以上
現在も勤務している場合は、「現在に至る」と記載します。
仕事内容や実績を履歴書にすべて詰め込む必要はありません。詳しい仕事内容や成果、身につけたスキルなどは職務経歴書で伝えましょう。
5.免許・資格
免許・資格は、取得した時期が古いものから順番に記載し、名称は正式名称を使用します。
例えば「普通免許」ではなく「普通自動車第一種運転免許」、「簿記2級」ではなく「日商簿記検定2級」といった形です。
資格が多い場合は、応募する仕事内容に関連するものを優先すると分かりやすくなります。
6.志望動機・自己PR
志望動機では、「なぜその企業で働きたいのか」が伝わる内容を意識します。
自己PR欄がある場合は、自分の経験や強みを応募する仕事でどのように活かせるのかを考えましょう。
志望動機と自己PRについては、それぞれ別のコラムで詳しく紹介します。
7.本人希望欄
本人希望欄は、希望条件を自由に並べるための欄ではありません。
勤務するうえで企業へ伝えておく必要があることがあれば記載します。
特に伝える事項がなければ、「貴社の規定に従います」と記載するのが一般的です。
職歴が多くて履歴書に入りきらないときは?
転職回数が多い場合、仕事内容まで詳しく書こうとすると職歴欄に入りきらないことがあります。
その場合は勤務した会社を省略するのではなく、履歴書には会社名や入退社年月などの基本情報を記載し、仕事内容や実績を職務経歴書で詳しく説明すると整理しやすくなります。
履歴書と職務経歴書の役割を、
「履歴書=基本的なプロフィールや経歴」
「職務経歴書=これまでの仕事内容・経験・実績」
と分けて考えると、書く内容を整理しやすくなります。
デジタルで作った履歴書は提出前にここを確認

パソコンやスマートフォンで作成すると、修正や再利用が簡単になる一方、デジタルならではのミスにも注意が必要です。
手書き・デジタルを問わず、提出前に次の項目をチェックしましょう。
□ 氏名・住所・連絡先に間違いはないか
□ 学歴・職歴の年月は正しいか
□ 西暦と和暦が混ざっていないか
□ 学校名・会社名・資格名は正式名称になっているか
□ 誤字・脱字はないか
□ 別の応募先の企業名や志望動機が残っていないか
□ PDFにしたときに文字切れやレイアウト崩れがないか
特にデジタル履歴書では、以前作ったデータを再利用できるからこそ、応募先ごとの最終確認を忘れないようにしましょう。
まとめ|作り方より「正確で分かりやすい履歴書」を
履歴書は、手書きだけでなく、パソコンやスマートフォンでも作成できる時代になっています。
大切なのは作成方法ではなく、
「内容に間違いがない」
「必要な情報がそろっている」
「採用担当者が読みやすい」
という基本を押さえることです。
そして履歴書だけですべてを伝えようとする必要はありません。
詳しい仕事内容や実績は職務経歴書、応募企業への思いは志望動機、自分の強みは自己PRと、それぞれの役割を意識して準備していきましょう。
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