
応募が届いたら、まず行うことが多いのが書類選考です。
履歴書や職務経歴書を見ながら、
「経験は十分あるか」
「転職回数が多くないか」
「資格を持っているか」
などを確認する企業も多いでしょう。
もちろん、応募条件を満たしているかの確認は必要です。
ただ、書類だけですべてを判断しようとすると、本来は面接で詳しく話を聞きたかった人まで落としてしまう可能性があります。
書類選考の役割は、「採用する人」を決めることではありません。
「この人には、もう少し詳しく話を聞いてみたい」
という人を見つけることです。
では、応募書類のどこを見ればよいのでしょうか。
目次
① まず「必須条件」を満たしているか
最初に確認したいのは、求人で設定した必須条件です。
例えば、
・必要な資格
・必要な実務経験
・免許
・勤務可能な曜日や時間
などです。
ここで注意したいのが、「本当に必須なのか」ということ。
例えば求人票に「経験3年以上」と書いていて、応募者が2年10か月だった場合。
数字だけを見て不採用にするのか、それとも仕事内容を見て面接で確認するのか。
「3年でなければ仕事ができない理由」がなければ、経験内容まで見た方がよい場合があります。
書類選考では、求人票に書いた条件と実際の採用基準がずれていないかも確認してみましょう。
② 「会社名」より「何をしてきたか」を見る
職歴を見ると、つい会社名や業界、在籍年数に目が行きます。
しかし同じ「営業3年」でも、経験してきた仕事は人によって違います。
新規営業なのか。
既存顧客中心なのか。
法人向けなのか。
個人向けなのか。
大切なのは、
「どこで働いていたか」
だけでなく、
「そこで何をしていたか」
を見ることです。
自社の仕事とまったく同じ経験がなくても、活かせそうな経験が見つかることがあります。
③ 「経験あり・なし」だけで判断しない

例えば、接客経験者を募集している場合。
「接客業3年」という応募者だけでなく、
営業
受付
コールセンター
介護
ホテル
などにも、人と接する経験があります。
職種名が違っても、
「お客様の話を聞く」
「分かりやすく説明する」
「相手に合わせて対応する」
といった経験は共通しているかもしれません。
書類を見るときは、
「同じ仕事をしたことがある?」
だけでなく、
「この仕事に活かせそうな経験はある?」
という視点も持ってみましょう。
④ 転職回数や在籍期間は「理由を聞く材料」にする
転職回数が多い。
短期間で退職している。
空白期間がある。
書類を見ると、気になることもあるでしょう。
もちろん、自社の採用基準として確認することは必要です。
ただ、書類だけではその背景までは分かりません。
例えば短期離職でも、
仕事内容が聞いていたものと違った
家庭の事情があった
契約期間が決まっていた
など、さまざまなケースがあります。
気になる点があれば、
「なぜ?」
と想像だけで結論を出すのではなく、
「面接で何を確認するか」
に変えておくのも一つの考え方です。
⑤ 「足りないもの」だけでなく「活かせそうなもの」を探す
書類選考では、
「この経験がない」
「この資格がない」
「経験年数が足りない」
など、足りない部分を探しやすくなります。
そこで一度、
「この人の経験の中で、自社で活かせそうなものは?」
という見方もしてみましょう。
例えば、
製造経験はない
↓
飲食店で衛生管理や決められた手順を守って働いていた
営業経験はない
↓
販売職でお客様の要望を聞き、商品を提案していた
事務経験はない
↓
アルバイトで予約管理や売上入力を担当していた
というように、職種名だけでは見えない共通点があります。
特に未経験者を採用対象にしている求人では、この視点が重要になります。
書類を見ながら「面接で聞きたいこと」をメモする

書類選考を、
「○か×か」
だけで終わらせず、
「面接で何を聞く?」
まで考えてみるのがおすすめです。
例えば、
「転職回数が多い」
→ 今回はどんな会社で長く働きたいと考えている?
「未経験」
→ これまでの経験で活かせそうなことは?
「職務経歴が簡潔」
→ 実際にはどこまで担当していた?
などです。
応募書類を読んで、
「もう少し聞いてみたい」
と思うことがあれば、それ自体が面接へ進める判断材料になるかもしれません。
まとめ|書類選考は「落とす理由」だけを探さない
書類選考では、応募者のすべてが分かるわけではありません。
確認したいのは、
「必須条件を満たしているか」
だけではなく、
「どんな経験をしてきたか」
「自社で活かせそうな経験はあるか」
「面接で確認したいことはあるか」
という部分です。
書類を見ながら、
「この人を落とす理由は?」
だけを探すのではなく、
「この人に会ったら、何を聞いてみたい?」
と考えてみる。
書類だけでは判断できない部分を面接で確かめる。
そんな役割分担を意識すると、書類選考の見方も少し変わってくるのではないでしょうか。
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