
「採用KPIを設定しましょう」と言われても、
「そもそも何を決めればいいの?」
と感じる採用担当者もいるかもしれません。
採用KPIの設定方法は、シンプルに考えると、
「何人採用したいか」というゴールを決め、過去の採用実績を参考に、そこから逆算して「応募は何人」「面接は何人」「内定は何人」と途中の目標数値を決めることです。
例えば、2人採用するために過去の実績から、
応募20人
↓
面接10人
↓
内定4人
↓
入社2人
が必要だと考えたなら、「応募20人」「面接10人」「内定4人」が採用活動を進めるうえでの目安になります。
今回は、採用KPIの基本的な考え方と設定方法を分かりやすく紹介します。
目次
そもそも採用KPIとは?
KPIは「Key Performance Indicator(キー・パフォーマンス・インディケーター)」の略で、日本語では「重要業績評価指標」と訳されます。
少し難しく聞こえますが、採用では「採用目標までの途中経過を見るための数字」と考えると分かりやすいでしょう。
例えば、
「営業職を2人採用する」
という目標だけを決めたとします。
採用活動を始めて、結果が0人だった場合、「採用できなかった」ことは分かります。
しかし、それだけでは、
応募が足りなかった?
面接まで進まなかった?
内定を出せなかった?
内定辞退が多かった?
といった原因までは分かりません。
そこで、応募・面接・内定など、採用までの途中にも数字を設定します。
採用目標=最終的に何人採用したいか
採用KPI=そのために途中で何人必要か
まずはこのように考えてみましょう。
① 「いつまでに・何人採用するか」を決める

最初に決めるのは、採用のゴールです。
例えば、
「3か月以内に営業職を2人採用する」
とします。
ゴールが決まっていなければ、「応募が10人来た」という結果を見ても、それが十分なのか足りないのか判断できません。
まず、
「いつまでに」
「どの職種を」
「何人採用したいか」
を明確にします。
② 過去の採用実績を確認する
次に参考にしたいのが、これまでの採用実績です。
例えば、前回の営業職採用が、
応募20人
↓
面接10人
↓
内定4人
↓
入社2人
だったとします。
すると、前回は「2人採用するために20人の応募が必要だった」ことが分かります。
もちろん、職種や募集時期、採用条件などが変われば、毎回同じ結果になるとは限りません。
それでも過去の実績があれば、今回のKPIを考える一つの目安にできます。
過去の採用データが残っていない場合は、今回から記録を始めればOKです。
③ 採用目標から逆算してKPIを決める
ここが、採用KPI設定の中心です。
今回も「営業職を2人採用する」ことが目標で、前回の実績が、
応募20人 → 面接10人 → 内定4人 → 入社2人
だったとします。
この実績を参考に、今回も、
応募 20人
面接 10人
内定 4人
入社 2人
を一つの目安として設定します。
つまり、
「応募をできるだけ増やそう」
ではなく、
「2人採用するには、応募が何人必要?」
とゴールから逆算するのがポイントです。
これなら採用活動の途中でも、「今のペースで目標に届きそうか」を判断しやすくなります。
④ 実際の数字とKPIを比べる

KPIは、設定したら終わりではありません。
採用活動が始まったら、実際の数字と比べてみます。
例えば、
目標 応募20人
実績 応募8人
なら、応募数が予定より少ないことが分かります。
一方で、
応募20人
↓
面接10人
↓
内定4人
↓
入社0人
だった場合はどうでしょう。
応募・面接・内定までは進んでいるのに、入社につながっていません。
この場合は、さらに応募を増やすことよりも、
「なぜ内定者が入社しなかった?」
を確認した方がよいでしょう。
このようにKPIがあると、「採用できない」という結果だけでなく、採用活動のどこに課題がありそうかを見つけやすくなります。
⑤ 数字が違ったら、次の採用に活かす
実際に採用活動をしてみると、設定したKPI通りに進まないこともあります。
例えば、
予想では「応募20人で2人採用」だったのに、実際には30人の応募が必要だった。
逆に、10人の応募で2人採用できた。
こうした結果も、次回のKPIを設定するためのデータになります。
大切なのは、一度決めたKPIをずっと使い続けることではありません。
採用活動が終わったら、
「応募から面接へ何人進んだ?」
「面接から内定へ何人進んだ?」
「内定から何人入社した?」
を振り返り、次回の数字を調整していきます。
採用を繰り返すほど、自社に合った目安が見えてきます。
最初は4つの数字から始めてみよう
採用KPIには、応募率、書類選考通過率、面接辞退率、内定承諾率など、さまざまな指標があります。
ただ、最初からたくさんの数字を管理する必要はありません。
まずは、
応募数
↓
面接数
↓
内定数
↓
入社数
この4つを記録するところから始めてみましょう。
「応募が少ないから求人の閲覧数も見たい」
「面接辞退が多いから辞退数も記録したい」
など、必要になった段階で見る数字を増やしていけば十分です。
まとめ|「何人採用したい?」から逆算しよう
採用KPIの設定方法で大切なのは、最初から難しい指標をたくさん設定することではありません。
まず、
「何人採用したい?」
というゴールを決めます。
そして過去の実績を参考に、
採用2人
↑
内定4人
↑
面接10人
↑
応募20人
というように、ゴールから逆算して途中の目標数値を決めます。
これが採用KPI設定の基本です。
さらに実際の結果と比べることで、
「応募が足りない」
「面接につながっていない」
「内定後に辞退されている」
など、採用活動のどこを見直した方がよいのかも考えやすくなります。
採用KPIは、数字を管理することが目的ではありません。
「採用目標を達成するために、今どこまで進んでいるのか」を見るための数字として活用してみましょう。
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